レジンキット「Ma.K カリブーガール」
- 2017.11.25 Saturday
- 02:13
JUGEMテーマ:プラモデル
「Ma.K カリブーガール 1/20 Ma.k. UP! Series 24」ブリックワークス
また傑作キットを凡作に仕上げてしまった。
あぁ、秋も深まりましたねぇ。となりの公園のいちょうも黄色く色づき、肌寒さを感じる日もありますねぇ。
…いや、もう冬だよねぇ。冬。
今年は8作は仕上げたい→5作とする(下方修正)→すでに見込みのない状況に
えっと。冬と言えばクリスマス。クリスマスと言えばカリブーですよね!(≒牽強付会)
ということで、今回のキットはこちら!
カリブーガール
かわいいね。
なんでこのキットがかのむくつけきマシーネンクリーガーの一派なのかはどんな事情だか検討もつかないけれどもこの娘にマシーネン世界におけるどんな肩書きがあろうとも我が手に入るのであれば文句を言う輩はおるまいてのかわいさ爆発。
今まで、リアルフィギュアはAFV関連の兵隊さんしか塗ったこと無いので、女の子ははじめて。
さて、どこまでこのかわいさに迫れるか。ということで作成スタート。
特にインストなども無いのだけれど、パッケージの裏面には丁寧な注意事項。うむうむなるほど、レジンキットはじめてでも間違いを犯さないよう基本的な説明あるのは好感持てるよね。
ここで不可解な一文
「一般的な模型制作以外の目的で使用しないでください」
………どんな目的?
さて、説明にもあるとおり総パーツは8点です。1バーツは約3円です(古い?)。
お顔はこんな感じ。あれ?これ、俺塗れるの?ってのが手に取ったときのファーストインプレッション。思ったより小顔。
作成、といっても工作の工程なそんなに多くなくて、湯口の処理とちょっとしたバリ取りくらい。
カッターナイフがすっと入るので必要以上に切らないよう薄く薄く剥ぐように処理してく。
勘合いは感動するほどピッタリなので、本当に下処理は最低限でオーケー。まるで一体成形であるかのようなぴたっとでしょ?
そんなこんなであっという間にエステタイム。茹で茹でした後にレジンクリーナーに一晩。その後台所洗剤と歯ブラシでゴシゴシして、最後にめがねクリーナーへ。これでお肌もすべすべに。
おいおいもうこのじてんでえらくかわいいじゃないか。こんな娘に俺のテクニックで満足させられる綺麗に仕上げてあげられるのか?
ちょっとだけ丸顔にしたかったのでプチ整形。ほんとにちょっとだけね。
さて、いよいよ塗装へ突入。まずはファレホのホワイトサーフェイサー。ファレホのサフは傷を埋めるとかでは無くキャンバス作りみたいな感じなので、薄く塗布する。
肌の下地もファレホ使用。水パレットにフレッシュの色合い違いを作っとく。
お顔はこんな感じの下地。
おみ足はファレホだけで仕上げちゃう。
指先は寒い中待ってる風にするので赤みを強くしたけれど、こうしてのぞき込まないとよくわからない。
が!……のぞき込むとちょっとドキドキするかも……
髪もファレホで塗装するのだけれど、黒髪にしたくブラック系総動員。女の子の黒髪なんてはじめて塗るので、どんな風に塗ってよいのやら。
で、とりあえずこんな風に塗りました。
この工程のあと、手がつけられない時間があったのだけれど、その間うちの子供たちはお父さんは不気味な人形を作っていると思っていたらしい。
お洋服の塗装のためにお顔をマスキング。こっちの方が不気味かと思うが一瞬だったので子供たちには気づかれず。
コートは白にすることに。白いコート着てる女の子って好きなんだよね。
ちなみにクリームチーズのKiriの箱は、中に段ボールの断面を接着したお手製の塗装用土台。
いよいよ、最後の工程。お顔の細部塗装。お顔はタミヤエナメル。梅皿に塗料を出して溶液で溶かしながら塗っていく方法。パレットは牛乳パックを切ったもの。小さく切って指に貼り付けることもある。
やってることがいちいち貧乏くさいけど、こういう工夫が楽しくない?
で、最初に出来たお顔がこちら。
悪くは無い。悪くは無いけど、なんか不幸そう。全体にボヤッとした感じで、なんか…不幸そう…
で、次はお化粧を濃くしてみた。クレオパトラかと。イメージと違う。
そんなことで頭を抱えていると、メタルボーカリストにしてフィギュアフィニッシャーの土門さんから助言をもらい、ようやっとリアルフィギュアの塗り方の糸口を掴んだ。あくまで糸口だけど。
「リアルフィギュアは塗れるように塗るのでは無く、塗りたいように塗る」これが気づいた糸口。リアルフィギュアの場合、塗装の自由度が広いのだけれど一方で塗り方のルールも無い。となれば、自分のイメージをどれだけ明確に表現できるか、が糸口だろうと。
土門さんの具体的で的確なアドバイス以外にも、このフィギュアの原型師である林さん、フィギュアフィニッシャーを超えて芸術作品の域に達している田川さん、怪獣自作モデラーの藤井さんなどなどにこの時点でエールをいただきました。挫折しかけていた気持ちを立て直せたことに感謝しています(←ここはまじめに書いています)。
ということで、3回目の塗り直しでようやくイメージに近いお顔となりました。パチパチ。
荒いね。今回はこれが限界。でも、表情や顔のイメージはかなり近く出来たのだよ。
ということで完成でございます。初リアル美少女フィギュア。100パーセント満足では無いけれど、いろんな意味で勉強になったぞ。タララ ラッタッター(レベルアップのファンファーレ)。
土門さんからのアドバイスは口元をはっきりさせること。これで自然だけれど表情がとても豊かになった。
自分としては、寒い中誰かを(きっと彼氏を)待っていて、寒くて体が冷え切った時、ようやっと彼氏が現れた時の表情がイメージ。
だから、鼻の頭が少し赤い。寒いのね。
疑問なのは、なんでこんな格好なのか?ということだけれど。
それを言ったら、マシーネンのどんな設定でこの娘が登場するのかの方がもっと謎なわけで。
このコート、実はしっぽもある。コスプレ衣装なんだろうね。足の感じとか手の位置とか、すごくかわいい。
かわいい満漢全席なポーズ。
うしろからだけど
学校のみんなには内緒だよ!
こうして見てみるとフードとかの質感はもうちょっと手を入れる余地があるかな。
角は軽い素材のはずなのでビニールの風船みたいなものかと。
アップにすると肌荒れが目立つね。
ということで、初美少女フィギュア完成です。
思い入れがあった分、途中苦しくなったことと、100パーセントの満足には到底行き着いていないのが心残りだけれど、イメージには近い出来なので良しとする!
今回、多くの方に背を押してもらったのも貴重な経験だった。
美少女リアルフィギュアの達人たちは良い人が多いなぁ。
さて、あとせめて一作は今年中に仕上げたい。
間に合うのか?乞うご期待!(って期待に応えられるのかは…微妙…)
面白かった!と思っていただけたらぽちっとお願いします!
ありがとうございます!