ボードゲーム「ドラスレ」 フィギュア塗装
- 2017.01.09 Monday
- 12:39
JUGEMテーマ:玩具グッズ全般
「ドラスレ」(GIANTHOBBY)
このような辺境のブログをつぶさにお読みになられている方はほとんど(←多少の希望的観測)いらっしゃらないと思いますがって年始のエントリーから自虐的に始めます。覚えていますか目と目があった時を昨年にプラモ12個作る宣言に対し、秘策があると書いていたことを。そうもうあれは遠い昔、昨年のことだった。
で結局エントリー出来なかったじまいだったわけですが、秘策の一つが海洋堂ワールドタンクミュージアム大人買いだったのですよ。ところが開封したら、これは自分の手がけたものと言えるか?という自問が。だってほとんど出来てるんだもの。そこで、急遽浮上したのがプラモじゃないけど、今後のフィギュア塗装の練習も兼ねてのメタルフィギュアの色塗りを思いついた。ということで、年を越えてしまった宿題が今回のこちら。
「DORASURE(ドラスレ)」 ボードゲーム
箱だけの写真見せられても、なんだかわからないよね。
簡単に言うと、国を脅かすドラゴンをみんなで協力して凹りましょう!というボードゲーム。
こんなマップを旅しながら経験値と宝物を溜めて、ドラゴンに挑もうというわけ。で挑む相手のドラゴンはというと、
こんなやつ。ドラゴンの目がうつろでなかなか味がある。で、このゲームは協力型といってプレイヤーが力を合わせて戦う(要はRPGのキャラ一人一人をプレイヤーが担うわけ)のだが、実はなかなか凹れない。逆に全滅の憂き目にあう事の方が多いのだ。
さらに、うつろ目のドラゴン一匹でさえ、そうそう勝てないのに、
拡張セットでは、こんな風に兄弟ドラゴン(わかりにくいが左右にいるやつ)とか、強大なドラゴンとかマゾ度たっぷりプレイがお好きな方のオプションも取り揃えています。
で、本題。このゲームにはドラゴンと戦うキャラクターがホワイトメタルで用意されている。基本セットで5人。拡張全部そろえる(家にある現在)と、総勢15名。基本プレイでは5人まで参加可能だが、強大なドラゴンに対しては最大11名で凹れる、が多分凹られる。
そんな凹られても立ちあがる勇気ある皆さんです。
メタル。だね。このゲームで初めてホワイトメタルって手にしたけど、エッチングより柔らかい。おっと、そう言えばファインモールドにはこの材質のパーツが入っていたのを今思い出した。
で、このままでは無個性すぎるので、ここでようやく最初の話にもどるのだけれど、今後のフィギュア塗装の練習と2016年の制作数を(プラモじゃないけど)伸ばすために、サクッと塗ってみようと。
これが、茨の道の始まりであったと、この時は知る由も無かった。
このフィギュアはゲームのコマなので組み立てなどは無く、一発抜き。しかも観賞用でも無いので作りはそれなり。要はバリ取り、表面処理、磨きなどを行うとより美しく作れるのは自明の理。
だがしかし。今回はゲームで楽しめる程度に色を塗るがゴールなので、下処理はザクッと。もっと言えば下処理しないキャラもいる。
今、この文章書いていて思ったのだが、このキャラ、よいこの有野に似てるなぁ。
なので、いきなりファレホの白プライマー。結局、塗装中に色が乗らず剥がれる箇所が出たので下処理はちゃんとした方が良いと思うよ。真中のハガレンの弟みたいなのだけ黒プライマーにファレホの金属塗装してる。
で、ババンと塗って出来上がり!!…って、そんなわけないじゃん。キャラクターそれぞれのイメージを考えながら塗ってくって、手間も時間もかかるよね。自明だよね。じ・め・いだよね。もう作業中、なんでこんなこと始めちゃったのかと、昨年年末の本当の反省はこれだ。よって、完成度は気にしていない。だから、みんなも気にしなくていいよ!(涙)
ちなみに、これらキャラクターの原案は、とても美麗なイラストです。
ゲームのキャラクターボード(キャラクターの能力が書いてあるボードのことね)に描かれていて、ゲーム上のモチベーションを大きく支えてくれます。
赤井てら、という方の作品ですね。こちらに↓少しドラスレの作品もあります。ありますが、くれぐれも見比べないように!見比べた上で批判とかしないように!……批判する価値も無いほど、別物の仕上がりだけどね……(一見、自虐的文章に見えますが、完全に正鵠を射ていることは、すぐに明らかになります)
PIXIV 赤井てらさんのページ
http://www.pixiv.net/member.php?id=1770609
ここから、それぞれのキャラクターの紹介も兼ねての完成写真です。イラストと見比べないで〜お願いしますお願いします(完全な羞恥プレイ)。
「ドラスレ」まずは、基本セットから。基本セットには5人のキャラクターが入ってる。
ニンジャ。忍術の使い手で、必殺わざは「朧霞(おぼろがすみ)」※サイコロの振り直しが出来る。特徴は移動力と探索なので、秘宝の発見などに優れたキャラ。塗装の方向としては、基本イラストのイメージ。
ハンター。猟銃二挺拳という豪快な設定。魔力弾の使い手で、必殺わざは「ベノムバレット」※サイコロを「6」に変更出来る。能力は見た目のインパクトと違ってバランス型。塗装の方向は、基本イラストのイメージとしながらリボンを明るい色にしてみた。
パラディン。信仰心の担い手。必殺わざは「白銀の盾」※ドラゴンの攻撃を一度だけ無効化(かなり有効)。みたまんまのわかりやすいキャラ。体力勝負で死ににくい。塗装の方向は、金属色。あれ?塗装の必要無かったんじゃ…
グラディエータ―。基本の技は無いがライフ回復が早い。必殺わざ(わざ?)は「マンモス肉」※ライフの超回復。喧嘩上等の戦闘力娘。塗装の方向は、イラストの赤を基調になるべくエロかわいい…にしたかったが能力の限界が……
プリンス。部下を沢山はべらかしている。必殺わざ(わざ?)は「金貨」※単純に言えば、より部下を使える。最初は弱々しいがレベルが最高になるとグラディエータ―と変わらない戦闘力に至る潜在能力者。部下の使い勝手含め最強キャラクターの一人かと。塗装の方向は、基本イラストのイメージだけど、金属色を使わないようにした。亡国の王子という設定なので。
「拡張版SS」この拡張セットは二人のキャラと強大なドラゴンが入ってる。
サムライ。修練の使い手で、必殺わざは「奥義書 烈風」※サイコロを追加で使える。拡張の一人目はサムライ。なぜか女性。しかも、露出度高し。だけど誰も困らないし。むしろプラス。弱い敵には手を出さないなどの特徴がある。塗装の方向は、基本イラストのイメージ通り。胸元など筆の届きが難しい…。
シャーマン。なんでサムライとシャーマンのセットなのか?怨念の使い手で、必殺わざは「身代わり人形」※自分が身代りに仲間の攻撃を受ける。基礎能力は低めなのに、仲間への貢献度が高い悲しみのキャラ。また、はっきり男であることがわかる数少ない人塗装の方向は、イラストのイメージで塗装したが少し明る方向へ。塗装が楽しかったキャラの一人。
「拡張版 グランドマスター」ソロプレイ用拡張。なので、当然キャラは一人。
グランドマスター。魔力の使い手で、必殺わざは「エリクサー」※ドラゴンの戦う時にライフを上限まで一度回復。その他「滅竜斬」ほかいくつかの魔法を使える。ソロプレイ用なので当然強いが我が家では普通のキャラ扱い。強すぎるので「チート」という不名誉なふたつ名で呼ばれていて、ほとんど使われない。塗装の方向は、イラストが淡いイメージだったので、あえて悪者風の塗装にしてみた。脳内では暗黒面のマスター。
「拡張版 ミンキャス」ちょっと変わった二人のキャラが入ってる。なぜか他と比べて、コマがとても良く出来ているのが特徴。
ミンストレル。英雄譚の歌い手。必殺わざは「静寂の魔曲」※ドラゴンをなだめることが出来る。戦闘力はほとんど無いので、他のキャラのフォローが中心。歌で他のキャラの能力を高めることも出来る。塗装の方向は、とにかくかわいこちゃんを意識して、草花をイメージで塗装。イラストとは違うけれど塗装を楽しんだ一人。
キャスター。魔力の持ち主で、必殺わざは「極大魔術」※ドラゴンに直接ダメージ。魔法使いの弟子というキャラで魔法関連は有能。それ以外はからきし。ただし極大魔術の直接凹は超強力。塗装の方向は、ミンストレルが草花だったので、キャスターは木のイメージ。一番塗装を楽しんだ。というのも、帽子と服は日本戦車の草色と土地色とカーキ。足はジャーマングレーを基本など使いなれた色を使ったため。やはり安心感は重要だよね。
「拡張版 ファング」人外のキャラ二人と新たなルール「異境」のパーツが入ったセット。ドラゴンは敵なのか?
バンパイア。人の血を吸うことで体力を回復。必殺わざは「生命のキス」※死んだキャラを復活させる。全体的に能力が高いが、血が無くなると急に弱体化する扱いが難しいキャラ。塗装の方向は、イラストはかわいこちゃんキャラなのだけれど、造型が難しいせいか、手に入れたものがそうだったのか出来が良くなかったので塗装が最も難しかったキャラ。どうにかかわいこちゃん風に無理やり。
ワーウルフ。ライフの自動回復とともに、必殺わざ「魔狼王の腕輪」※二回攻撃を持つ強力なキャラ。見た目が分かりやすいのも含め人気者だが、実は人間に戻ってしまう時があってその時はほとんど無力。タイミングが難しいかも。塗装の方向は、最初は肌色を中心に塗装したら子どもたちから「気持ち悪い」と。「塗り直せ」と。さすが人気キャラ。お父さんの都合を軽く凌駕する力を塗装でも持っていました。
「拡張版 帝国の刃」帝国からの強力な援軍という設定の拡張版。だがしかし、こいつらクセ強すぎねって感じの3人が入ってる。
アーチャー。移動が苦手で待ち攻撃が強力。必殺わざは「プロメテウスの矢(何事か?)」※味方の攻撃に連携。遠距離攻撃が唯一出来るキャラ。ハンターの魔弾が届かなくても弓は届くとでも?塗装の方向は、個人的にお気に入りのキャラなので力が入りました。かわいい。
ビショップ。信仰心の持ち主で、必殺わざは「真・竜の書」※教養の値で竜を攻撃。彼女ならではの能力。腕っぷしは無いものの教養はたっぷりで主にフォロー中心だが、そのフォローが強力。ライフの回復と敵の弱点看破が特に使える。塗装の方向は、イラストはかわいいのに、コマは可愛げがなく、どうするか本当に悩んだ。長島の髭そりあとに見えるのは顎当てなんだよ。でも、この表現いらなくない?
ジェスター。トリックの使い手で、必殺わざは「逆転の万能札(ジョーカー)」※振ったサイコロを全部裏返せる。まぁ、こういうゲームでは必ずいるトリックスター。すべてが運任せの部分もある。塗装の方向は、とにかくあやしげにすること第一にしてみた。ぬいぐるみをもうちょっとちゃんと塗れば良かったかな。
以上でキャラは全部。……言いたいことはわかる。わかるよ……。でもね、
こんな感じなんだよ。1/35よりさらに顔がちっちゃいんだ。これをヘッドルーペだけで塗るのは、おいらには無理なんだよ。無理と言う事が分かっただけでもめっけもんだと思いました。
人間、望んでも手にいれられないものってあるんだよね。
とにかく、これで昨年の宿題は終了。今年はプラモ一本で作るよ。
それはともかく、この「ドラスレ」は長くなりがちなファンタジー系のボードゲームを面白さはそのままにきれいにまとめて、遊び甲斐はありながら1時間以内に終わる素晴らしいバランスです。ドラゴンに勝つのは難しいですが、ぜひとも遊んでみて下さい
さ、KV2作ろ。