プラモデル「山下しゅんやミリタリーキューティーズ ネーネ」
- 2016.11.01 Tuesday
- 22:28
JUGEMテーマ:プラモデル
また傑作キットを凡作に仕上げてしまった。
プラモデル「山下しゅんやミリタリーキューティーズ ネーネ PLAMAX MF−01 minimum factory」(マックスファクトリー)
前回、「超重戦車オイ」の作成後、『次は心から楽しめるキットにしよう』と書きました。
改めて、自分にとって心から楽しめるってなんなんだろう?と考えるわけです。
いや、時にはまじめに考えることもあるんですよ。
そもそも、人間にとって心とは脳にあるのかそれとも身体を構成する総体から生み出されるものなのか?その回答として熟考した結果、
女の子が作りたい!
途中、すっ飛ばしましたが哲学的、量子力学的、神秘主義的さまざまな可能性を鑑みてわたくし結論に達しました。
そんな、宇宙的観点から選んだ今回のプラモはこちら!
ネーネちゃんです。
原画は山下しゅんや。男ならこの人の絵を嫌いなわけがない。女性だって可愛い女の子を嫌いなわけがない。
その、山下しゅんやの絵を忠実に立体として再現したのが、このシリーズ。
現在2体発売され、間もなく3体目も発売予定。
揃えて並べたいという、コレクション願望までも誘発する最強のコンテンツ。
今回、私、本気モードでお送りします(今までは何だったんだ)。
だから、写真多くて重いよ!内容は軽いけどね!!
パッケージは、
こんな感じで、ブックレットみたい。あらシャレオツ。
こういうところから勝負ははじまっている感がありますね〜(何の?)
こちらがインスト。パーツ数も含め、分かりやすく把握しやすい。
ところどころ、山下氏のイラストが挿入されているのが、また良いかわいい。えへへ
そして、このインスト。裏面が。
ピンナップポスターにもなっているサービス満点度、満点!!と叫びたくなる仕様。
山下しゅんやの絵って、このちょっと下半身がふとましい感じがいいんだよねぇ。
キットは
四色の整形で、ランナーが分割。それぞれが袋に分封されているプチ贅沢感。
なんで分封されているのかちょっと分からないんだけど、こういうところは普段プラモ作らない人向けとか、フィギュア業界の作法とかそういうことなのかしら違うのかしら(←わからないので適当なことを書いてみる)。
そして最大の購入意欲そそりポイントがこちら
瞳デカール5枚セット。
ボディーのあちこちに貼って、百目にするも良し←絶対違う。
私のような不器用人間を見込んで、失敗×4回までは想定済みですよお客さん。
ってサービス。そしてお見込みのとおりだ。
眉毛は左用のみ。右は髪に隠れるのね。
そんなこんな。今までのむくつけきプラモとは一線を画す、何から何までかっわいぃ仕様。
そこでムクムクと○○ってくる湧いてくる不安。「これはもしや部品組み合わすだけの代物なのではないか」
そんな貴男(あなたと読む)でも、再びあの時の自信がみなぎる朗報です!
(ここら辺の文章は勢いに任せて書いているので気にしないでね。えへへ)
ちゃんと、湯口あともバリもありますぜ。手ぇ入れがいはあるってもんですぜ旦那。
(湯口=ゲート。バリ=パーティングラインのことだょ〜)
で、さっそく作成。
ゲートあととパーティングラインを処理した後、消えてしまったディテールを筋彫りなどで復活させる。
綺麗じゃないけど、こんな感じ。あと、ヒケもちゃんとあるのでペーパーなんかで処理。
ボディのパーティングラインも処理しながら、身体のラインに服がパッツンパッツンなような感じをイメージして、リューターでしわ入れ。
こういう作業って、転輪のバリとりと同じような楽しさと、それとはまったく方向性の違う楽しさが闇の中心揺さぶる目覚め始まる気がする。これがイデの発動か。
荒々こんな感じにしておいて、あとで細かい修正。パツンパツン。
んで、ここら辺で全く作った事の無いものを作っている不安から、一旦仮組をして全体を見てみた方が良いことに気づく。
いや、むしろ無意識に全体見たい欲望に打ち勝てなくなっていたのかも知れない。そうでないかも知れない。
襟元。この襟元から見えてるの、ブラジャーだよね(←だんだん、ハートの使い方がアレになってる…)
スカートは三つのパーツの積層でフレア感満載。良く出来てるなぁ。
この一見リーゼントの兄ちゃんのようなパーツは何かと思えば。
この感じ。ヒャッホォォォ!!サイコーだぜぇぇぇぇっ!!って別人のように叫んじゃうぞ〜
で、仮組終了。
冗談抜きでかわいい。そうか、こういうことだったのか。
どこかこういうものをたくさんもっているひとをおおやけにはしないもののしろいめでみていたりいなかったりしていたようなきもするがこれはなるほどなるほど
という、呪文めいた思いが頭を渦巻くです。なんか自分の中の新たな感情の発見。
で、仮組して気づいたことを修正するため、再度バラバラに。
嫌ぁぁっぁぁぁ!!! 横溝正史ばりの残酷映像。もし、このブログが閉鎖されたら、この写真のせいだな。
(水につけてるのは、仮組の時の木工用ボンドを落とすため)
まず、おしゃれは足元から
パーティングライン消した後(超鋼スクレーパーが便利)、細かいヒケ等を処理。フィギュアのように曲面の多い場合は、スポンジヤスリは必須ですな。
ボケてたり、処理中に消えてしまったラインを再度彫り直し(目立てヤスリが便利)
こんな感じでブーツ処理終了
ところで、太ももにあるこのモールドなんだけど(この写真は見やすいようにコントラストを強くした親切設計)
ストッキングのレース。これはこれで、ものすごく魅力的だが
しかしこれをどうにか出来るほどの腕があるとは思えない。
ので!!
削っちゃいます!!ごめん!せっかくモールド打ってくれたのに…
で、その上でストッキングとももの間をシアノン瞬間接着剤で埋めて、すべらかに。薄手のストッキングが太ももにちょっと食い込む感じがなんともこう
次にボディ。
肩章の形がロボットみたいなので作り直そうかと。削っちゃいます。
ボタンの周りは革用ポンチの1.2ミリでクリクリ。
肩章はプラ板とWAVEのRリベットで。
次は、とても大切な胸元。えへへ
抜きの関係でどうしても、先っちょの方がテーパーかかっちゃうので、エポキシで盛って削ってふくらみを。
なんかね。入っているなぁっていうか、入っているよなぁって思いながら、形作るの。
正直………楽しい……
ネーネは、胸がしっかりあるんだよね。山下しゅんやの女の子の中には胸が控え目な娘もいて、それでも下半身は必ずふとましい。個人的には胸控え目な娘が好きなので、四人目の娘はぜひお願いしますマックスファクトリー様。
こんな感じにもっては削り。ウエストも少し細くしてみたり。
これで、ボディ完成なんだけど。なんかこの写真生々し過ぎない?そうでもない?
さて、十分に温まったところでお顔なんだけれども、その前に気になっていたところ。
この前髪の下がり方がちょうっと不自然かと。空中でクルッとカールってどんな仕組が?
原画はこんな感じで胸元に触れて髪先が持ち上がってる。ということは、これは造型的な都合による事情なのだろうと。
同じく、全体のボリュームもちょっとあっさり。
なので、美容院よろしく髪先にハサミを入れる。かつてはカリスマ美容師と肩を並べるほどチャーハン作りが上手かった男よ。
ウェーブのC−Line0.5ミリを芯にして髪先を整える。ちょっと髪先が暴れる感じがかえってオシャレなんだよね(ってカリスマ美容師は言ったりする印象)
あと後ろから前へと流れを作ると動きがあってスタティックなのにアクティブ感が生まれるんだよ←みたいなことを言ってるイメージ。
(おゆまるで型どりして髪量産中でも使うのはひとつだけ ※光硬化パテ使用)
前髪を顔に沿うようにして胸元に降ろして、後ろからも型にかかる感じのカールを。
大分、印象が近くなった気が。
強度が欲しいので隙間はシアノンを充填。あと形を整えるのにポリパテ使用。
おぉ!ぐっと可愛いい。あと小顔効果もあるね。
指先がブロックみたいに固まっちゃてるので、切り離して整形。シモムラアレックのHYPER CUT SAWが、ほとんどアサリが無いので快適
見ろ!まるで指先が白魚のようだ!!
ついでに、そでと腕の境界が汚かったので、ポリパテで処理。
さて、ここからちょっとはばかられる作業なのですが、スカートの中を覗き込みます処理します。←どっちも同じか、えへへ
ちょっと、スカートが抜きの関係で厚いのですよ。やっぱ、軽やかにしたいですよね!
あまり詳しくないし、詳しくてもどうかと思うが、ティアードにスカパンぽくなっているように見える。どっちにせよ、布地が厚いので、なんか野暮ったい。
こいつをガリガリ削って、まずは薄く。
なんか、すごく背徳感あるんだけど…
こんな感じで、ティアードらしく軽やかに。
ついでに抜きの関係で痩せてるので、少しふっくらとした感じにね。
太ももがふとましいから、違和感無い感じに。えへへ←これを最後にやめますごめんなさい
最後に細かいところの処理。
リボンは、プラペーパーで作り直し。いくつか作って、塗装後にイメージに合うのを使用する。
大体全体の調整が終わったところで、白サフを薄く重ねてみる。
髪もいい感じ。
はばかられるがねぇ・・・しかし!このプラモの魅力ポイントでもあるからね!柔らかい感じが出たと思うよ
白サフにしたのは肌色を綺麗に出したかったからだけど、塗料の食い付きが悪い。メーカーによって違うかも。
赤いラインを出すために、先に赤を塗ってから、ミクロンマスキングテープ0.4でマスキング。なかなかの細かい作業。
上着はタミヤアクリルのラバーブラックの上にフラットブラック。ティアードはフラットブラックの上からジャーマングレイを凸面に。素材の違いを出して見ようかと。
赤いラインは思ったよりも上手くいったのでまぁ良かったかな。繋がっていないところは後で筆で補正。
人形は顔が命。昔、「顔が猪木」ってギャグあったけど、どっちも昭和感ある話やなぁ。ギャグって言い方も昭和感あるなぁ。
で、ここで瞳デカール予備の効果爆発ですわ!目線が合わなくて三回やり直しましたよ。ちょっとつり眼風にするとい感じとわかりました。
転写した後に全体につや消しクリアでコートして、瞳部分はタミヤエナメルクリアで何回か塗り重ねてキラキラ感を。写真だとよくわからないなぁ。お化粧はタミヤウェザリングマスター。ペールオレンジを頬の高いところに入れて、下唇にピーチ。ペールオレンジの入れ方は妻に指南していただきました(平伏)。こんなプラモ造ってる旦那に化粧の仕方を聞かれるのも憂鬱なことであろうなぁ。
おリボンもつけて、後は組み上げるばかりとなったはいいが爪切っとけよ俺。
ということで、完成
実は組み上げる時に前髪と襟と首と後ろ髪が干渉してしまい、組みあがらないかと思ってしまった。仮組したけどギリギリで造ったので、塗料の厚みで干渉。出来上がらないかとヒヤヒヤしましたぜ。最後は一旦髪を折って(!)組み上げたとさ。
全身像。スタイルの良さもさることながら、やはり下半身のふとましい感じが原画を良く再現してる。
後ろ姿。なんとも………
せっかくなので(何が?)上から順番に。前髪を変えたのは効果的だったと、ここは素直に褒めてあげたい自分を。
胸元のリボンも作り直して正解。これはプラペーパーとウェーブのR・リベットの組み合わせ。細かい作業だけどやってることは単純。胸元のボリュームアップも良かったと思う。ここも何度もやりなおした甲斐があったというものよ。
ウエスト。ベルトはファレホのレザーベルトを使用。この塗料は本当に筆塗りで実感が出せる。
ジャケットはタミヤラバーブラックの上からフラットブラックを重ね、その上からザラッと半ツヤクリアでコート。
ティアードはフラットブラックの上にジャーマングレイのみ。
なにげに双眼鏡も手を入れてます。
けしからん!
ストッキングは表現出来る自信が無かったのでレース部分は省略。逆に生足感を強調してみた。
最初にガイアカラーノーツフレッシュ、ノーツフレッシュピンク、ノーツフレッシュホワイトで明暗を付けて、その上からクレオスGXクリアパープルでストッキングぽく層を重ねて塗装。
ブーツはタミヤアクリルラバーブラックの上からつや消しでコートしただけ。靴底はガイアのブライトレッド。
以上、頭から爪さきまででした。
角度によって表情が変わって見えるのも、なかなか可愛い。
その手の方にはたまらない見下ろしとか。
ちょっと怒ってますよ顔とか。
デレデレとか。
まぁ、いい歳こいたおっさんがなにやってんだかというご指摘も。
ホントニキモチワルイカラというご批判も覚悟の上で。
なかなかフィギュア面白い。何と言っても綺麗に可愛く作るっていう行為は、モチベーションが途絶えないことを発見したですよ。
可愛く作ってあげたいなぁという気持ちが、なんどのやり直しも苦にならない、わけではないが、少なくとも放りだそうって気にはならなかったです。
このキット、シリーズですからね。また作りますよ。
面白かった!と思っていただけたらぽちっとお願いします!
ありがとうございます!