プラモデル「95式軽戦車 後期型」
- 2016.07.11 Monday
- 00:37
JUGEMテーマ:プラモデル
また傑作キットを凡作に仕上げてしまった。
1/72「日本帝国軍 95式軽戦車 後期型」(DRAGON)
今年の正月の目標として、『月にひとつはプラモ仕上げたい』と書いたわけですが、本年もあますところ後6カ月足らずとなりました今日この頃、みなさまはいかがおすごしでしょうか。
今年4作目となるわけで、予定より遅れること実に3カ月分!しかし当方には秘策があるのだ!
それは、さておき。久々の戦車。それも日本戦車です。テンションあがるね!
しかも、このプラモ。「いずも」制作中に心折れそうになった時に作り始めたのので、記録見ると昨年の11月から作り始めた逸品。作りずらい訳ではなく、あくまで優先順位の関係で完成が遅くなっただけさ!←それもひどい
1/72ですが、箱は名作と名高いDRAGONの1/35と同じデザイン。
キットは、パーツ数が少なくそれでいて、かゆい所に手が届く良い感じ。車体はバスタブで、排気管カバーはエッチング。しかし、履帯細いなぁ。これが日本戦車の現実か…。
彫刻も綺麗で、スライド金型の活躍躍如!な砲塔。パッケージの絵のような砲身仰角はとれない設計。
パーツにはおまけで、北満型の転輪がついてる。まぁだからといって、どう使えるわけでも…。
デカールはこんな感じ。「ふじ」「のと」「むつ」「そよかぜ」については、一文字一デカール!シルバリング考えると有効だけど、貼るのめんどくさくね?ただ「つとむ」や「との」「ふとじ」などオリジナル感あふれるマーキングがお手軽に可能。
ここで、びっくりどっきり発見。購入する時キットをきちんと確認しないと、こういう羽目になります。大事な事なのでもう一度書きますよ。「付き合う前に見極めろ」 砲身が曲がっているように見えますか?実は目の錯覚です←ウソ
砲身の修正は後回しにして、まずは洗浄。いつものセスキ炭酸ソーダの出番。いい湯だな〜。
いい湯と言えば、今度の東京オリンピックの準備で、外国の方にもすぐにわかるように温泉マークが変わる。確かにおもてなしを武器にしてきたところではあるが、何も定着しているものまで変えずともよい。外国の方には温かいピザのように見えるとのことだが、そのギャップを楽しむのも海外旅行の醍醐味ではないだろうか?
そして、このパーツの小ささも醍醐味では無いか。違うか。
組み立ては、あっという間に終わりますよ。鼻歌歌って楽しく手を動かしているうちに完了。ところどころ、彫刻の素晴らしさにうっとりして手が止まることはあってもね。
今回の新たな取り組みとして、黄帯部分を最初にマスキングして、塗装が終了した後にマスキングを剥がすことで、下の塗装の影響を受けない、という方法を試してみる。この方法は、前に「日本陸軍戦車の黄帯塗装」をアップしたときに、読んで下さった方から教わった方法。で、塗装前にMr.HOBBYのマスキングゾル改を塗る。
ところで、みんな気にしている砲身だけど、何度か歪みを治そうと一緒にお風呂に入るような不良少年相手みたいな方法とったものの、相変わらず残念な感じ。
ということで、プラ棒とプラ板で作り直すことに。プラ棒にテーパーかけてその先に丸くくり抜いた1ミリプラ板を接着。その上で、リューターで回転させて紙ヤスリで整形。
そして、穴あけて完成。って簡単に書いているけど、ここまで来るのに死んだプラ棒数知れずですわ。
排気管カバーのエッチングは、治具とかは無いので、ウレタンなどの柔らかい素材の上で鉄の棒コロコロして整形。
んで、いよいよ塗装。エッチングと履帯にはいつものガイアマルチプライマー、通称「ガイアさん」。あと、ミニスケなのでサフは1000番を薄めてエアブラシで吹き付け。
その後、タミヤアクリルの艦底色で下地塗装。
さらに、その上にファレホのカーキ。今から思えばこれはいらなかったかも。
いよいよ迷彩塗装。色味の薄い順に塗っていくので、最初はファレホの帝国陸軍茶色。
そして同じくファレホの帝国陸軍緑色。
最後に土地色ぽく、ブラウン、レッド、ブラックの調合色。
ここで、いよいよマスキング剥がしなのだけれど、結論からいくともう少し工夫が必要かと。というのもファレホの特性で、塗装が強い分、膜のように硬化してしまう。単色なら塗装してすぐにマスキング剥がせるんだけど。
結果、こんな感じ。ちょっとウームとなったけど、作業続行することに。
で、タミヤアクリルで黄帯を入れてみる。下地の影響を受けない分、発色は鮮やか。段差は気になるけど、まぁ良しとしておこう!みんなも、良しとしていいよ!
細部の塗り分け。転輪塗るのがめんどくさいって言う人も多いけど。結構好きな工程。人間が小物だからねぇ。
ウェザリング等汚し塗装のはじめは、車体下から。今回はミニスケなのでピグメントを使わずにいく方針。タミヤのウェザリングマスターを削って、MR.HOBBYのウェザリングカラーと調合。これを車体下に盛るよ。
こんな感じに、上はイエロー系、下はブラウン&グレー系にして、さらにタミヤアクリルのクリアを下の方だけ塗ると、濡れた泥が上に向かうにつれて乾いているような感じになる。
次は、車体上のフィルタ。先に、タミヤエナメルのブラックで墨入れしておく。その後、ソフトパステルを粉にしてアクリル溶剤に溶かした上澄みを使用してフィルタリング。色味を見ながら適当に染めてみる。適当だなぁホントに。
こんな感じ。
ドライブラシがわりに、タミヤウェザリングマスターのスノー(いわゆる白ね)をパフパフ。ちょっと古びた感が出る気がするのだ。
さて、転輪に並んで好きな工程の車載品の色塗り。もう、本当にこういう作業が大好き。
いいね。やっぱ。楽しい。
今回は、転輪もウェザリングカラーのみ使用。いい感じに溝に溜まってくれるから、使いやすい。これはいいものだと毎回思います。
で、履帯付けて完成。この履帯が実は曲者で、細すぎて接着が難しい。最後は転輪にエイヤ!と貼りつけることに。
ミニスケにしては、転輪周りが大味にならないで済んだのは、タミヤ&Mr.のおかげさま。
今回、唯一ピグメントを使用した排気管。もうちょっと熱劣化した感じで良かったかも。
魅惑のヒップライン。はね上げた泥とかがこびりついた感じ。履帯が歪んでいる気がしても、気にしなくていいよ!
工具類も治まるところに治まっております。
彫刻がはっきりしてるので、ミニスケなのに迫力ありますよ。ただ後の祭りなんだけど、横の彫刻がちょっとモゴモゴしている。最初にクリクリしてあげるだけで、もっと印象は良くなったかも。後の祭り。
プロポーションはさすがのDRAGON。
砲身も違和感無く出来て、良かった良かった。やっぱ、戦車の顔だからね。
つうことで、ようやく本年度四作目の完成。月一作の誓いに追いつくかって?ふふふ、秘策があるのだよ。
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