プラモデル「海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦 いずも」
- 2016.01.28 Thursday
- 00:16
1/700「ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦 いずも」(株式会社ハセガワ)
先ほど、本ブログをアップしようとしたところうっかりと消去してしまい、再度最初から書き始めているため、大変やさぐれた気持ちでお送りします今回のプラモデルはこちら
みんな大好き「いずも」。海外さんからは「これは、空母では無いか?」との質問に中谷さんは「空母じゃないよテヘペロ!」って答えるその勇気もすごいと思ったけど、こりゃどうみても空母… ん?あんた誰?うわっ!やめろ!なn何を・・・・・・・
・・・失礼しました。これはどうみても「ヘリコプター搭載護衛艦」ですね。
さて、このヘリコプター護衛艦いずも就役の記念に、プラモサクッと作ってブームにあやかろうと思ってから早8ヶ月。そう、あれは蝉の声が夏を告げ始めた頃だった…。
だからさぁ、俺はサクッと作る能力無いんだって、何回失敗すればわかるんだか!!!!!!
ま、気を取り直して
いつものキット洗浄です。日本を代表するプラモメーカーハセガワなので、微塵も油っぽさはありません。念のためですわ。なので、今回も洗剤は使用せず、重曹を霧吹きしています。
さて、ランナーの構成。Aランナーは甲板中心。Bランナーが喫水線。さすが空母ヘリコプター搭載護衛艦。パーツがでかい。
Cランナーが右舷、Dランナーが左舷。
Eランナーはアイランドで、Fがレーダーとかアンテナ。Gランナーが隔壁。Eランナーはスライド金型でパーツ数を抜群に少なくしてる。
こんな感じ。これで一発抜きって、すごすぎる。うっとりしちゃう。
で、JとKが搭載機等。これもモールドが細かくてすばらしい。さすがハセガワって感じ。
こんなだよ。この1/700トラックだけでも欲しくなるでしょ?
で、さすがにでかいのでパーツの合いは悪かろうと期待して覚悟していたら、いやいや全然ばっちり合いますぜ。さすがに溝埋めは必要だけど、歪みは無い。艦首の合わせ目は仕方ないからしっかり消したいところ。
合わせ目消しは、タミヤパテで埋めて、荒くクレオスのMr.ポリッシャーPRO(Mr.ポリッシャーアマってあるのかしら?いや、その場合Mrsポリッシャーアマだな!アマだけに!←上手い!いや、上手くないか)で整えてから、水研ぎ。
こんな感じ。実際のいずもはもっと艦首が細く上に向かって花のように開いていて、うっとりするほどセクシー。そのイメージに近づきたいところ。
お好きな方向け。後部スポンソンの右舷はファランクス搭載。左舷はシーRAMね。これも一発抜き。かっちょいい。
舷側スポンソンの裏側は押し出しピン跡がびっしり。基本的に見えないからほっといても全然いいと思うけど、念の為シアノンでパテ埋めして消しとく。意外と時間がかかる作業。
この模型には純正エッチングがあるんです。別売りね。
落下防止ネットとか、いずもらしいパーツが盛りだくさん。切り出しは、ガラスのまな板を使ってカッターで押し切り。このガラスのまな板はネイルケア用のものだけど、大きさも手ごろで使いやすい。エッチング好きな人にはオススメ。
いずもと言えば、落下防止ネット。これが無いとちょっとさびしいと個人的には思っちゃう。けど、結構歪むんだよなぁ。ここら辺は腕の未熟さが露呈するところ。
接着は、ゼリー状瞬間接着剤を使用。これを「接着棒1号」ですくってパーツまで運ぶ。ちなみに「接着棒1号」はつまようじに穴あけて、0.3ミリのC・ラインを刺しただけ。時価0円。でも便利。
さて問題です。この写真に間違いがあります。どこでしょう?
ヒント:柵を途中で折っちゃって、しかもリカバリー出来ないほどぐちゃぐちゃにしてしまった。
仕方ないので、別の柵を持って来て繋げてしまうと言う暴挙に。
(答)一部柵の横棒の本数が違う。
さすが純正エッチングだけあって、微に入り細をうがつ心配りのパーツ構成。階段の手すりとか感動モノ。
搭載機のMCH-101。搭載機は三種入っていて、このMCH−101とSH-60Kは標準装備だけど、なんとオスプレイが入ってる。まぁ、F35で無いだけいいか、と思っていたら、前級のアオシマの「いせ」にはF35が付いてるらしい…やるき満々やん。
それはともかく、とにかく小さいので合わせ目消しが大変。これもシアノン。あとついでにテールローターを薄くしとく。
工作が終了し、いよいよ塗装。いつものガイアさんの登場です。が、どうやら艦船モデルの場合、塗料が厚くなるのを嫌がって、上級者の方はプライマーを使わないらしい。なるほど〜勉強になりますな〜。でも自分は下級者なので気にしないのだ。
ここからが迷走のはじまり。艦体がでかいため筆塗りではどうしてもムラが出来る。大戦時の艦ならムラもウェザリングとして処理出来るけど、さすがに、いずも新造艦。がたいはでかいが心はまだまだ乙女のはずなので、綺麗に仕上げてあげたい。三回ほど塗っては落としを繰り返し、筆塗りは諦め。次にスプレー缶に移行するも、これもなんか違う。そうこうしているうちに、秋過ぎて冬来にけらし………最後の手段に出る事に。
エアブラシ購入
筆塗りを貫き通すと決めたのに。腕を磨けばいつかきっとたどりつくと信じて疑わなかった。エアブラシ持たずばモデラーにあらずとの風潮に抗いたかった。夜の校舎窓ガラス壊してまわる奴が嫌いだった。
ま、買っちまったから仕方ないね〜
マスキング。
かっこいい!もう一回書いちゃお。
マスキング。
エッジのカーブはハイグレードマスキングテープ使用。これは筋彫りに便利なんだけど、カーブとかにしっかり貼れる。使いやすくてオススメ。値段もハイグレードだけど。
で、下地黒に上からダークシーグレイを影を意識してグラデーション。やっと思い通りの感じに。
この感じが出したかったわけよ。いや、こうはなかなかいかないよ。でもさ、気はこころっていうじゃない、そうじゃない?
この頃には、年も明けておりまして、知り合いの方が海上自衛隊の関係者ということでカレンダーを沢山いただきました。カレンダーっていいね。大きいので資料としてすごくわかりやすい。Mさん、ありがとう!
さて、塗装もあらかた終わり、次にデカール。これも結構ある。で甲板のデカールが、まぁシルバリングだらけになってしまい(←自業自得)ちょっとモチベーションダウンしたけど、リカバリーしてみることに。
とにかくシルバリングしてるとこにナイフでチョンチョン穴をあけて、上からマークセッターを塗り塗り。さらにナイフでチョンチョンして中まで沁み渡ることを祈る。その後、ガイアノーツのフィニッシュマスターで綺麗にな〜れ〜と押しつけると…
見事シルバリングが無くなりました。むしろこっちの方が綺麗じゃないか。この方法、ありかも。おっと、書き忘れたけれど、この作業の前にオーバーコートしてます。それも良かったのか。試す価値はありそうだけど、試すのが怖い。
で、今度は搭載機の仕上げ。ローターをエッチングにするかプラにするか悩んだけど、プラの方が表現が付けやすいので、プラで工作。工具はファンテックの超硬スクレーパー、1000版と800番のお手製板やすり、それにMr.と歯ブラシ。この歯ブラシ、使い勝手いいのよ。
こんな感じで、ローターを薄くしながら表現を付ける。
アンテナ類も作製。これはプラパーツを使わず、C・ラインの先を細くしたものを使用。
で、全部組みつけて、完成。パチパチ!本当に何度、もうやめようと思った事か。やっぱ、現代の船と飛行機はエアブラシ無いとつらいかもってのが実感。
今回は沢山の失敗や良くないところがあるわけで。例えばエッチングをひっかけちゃって取れたのを綺麗に修復出来なかったり。
ごまかした部分があったり。
レーダーが綺麗な球になってなくて、雪見大福みたいになってたり。悔いは残るけど、こうした失敗を重ねて大人になるのだよ。大人だけど。いや、むしろもうおじいだけど。
でもね。苦労したけど出来るとやっぱうれしいわ。空母…じゃないヘリコプター護衛艦は艦体もさることながら、搭載機も手が込んでるから、完成させるのに色んな段階があって、出来るまでは正直面倒くさいと思う事が何回もあった。
アンテナはイメージ通り。本来のパーツはちょっとイメージより太くて短かったので。
ヘリのローターもエッチング使うよりも上手くいった気がする。自画自賛。
まぁ、とにかく艦体は完成。エッチングを使わないことと、実際同様、搭載機をそれほど乗せなければ、気持ちよく最後まで作れる良質のキット。本当にパーツの一つ一つが丁寧で親切。ただ、塗装はやっぱりエアブラシがある方がイメージ通りになると思う。
で、次の作業は海の情景なんだけど、ここでしばしお休み。なぜならば、戦車が作りたいからだ!!
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