プラモデル「M3 グラント」(筆塗り)

  • 2015.01.12 Monday
  • 09:41
JUGEMテーマ:プラモデル
また、傑作キットを凡作に仕上げてしまった。


1/72「M3 グラント Mk.1」(株式会社ハセガワ)
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昨年末ごろにミニスケモデルを作ったところ、その面白さにちょっとハマりました。そこで
手をつけたのが、こちら。ハセガワのグラント。
このプラモは以前パール塗りで仕上げているのですが、なんでそんなことしたんだろう若気のいたりかしらなにかしら。
その時の制作記録はこちら
 
これを軽やかに単色迷彩に色塗り変えて、ウェザリングでちょっと見栄え良くしようというのが今回の目的です。
ちなみに、手がけ始めたのが、11月末…。本当は去年中に作業が終わる予定だったのですよ。それが、こんな時期になったのは…。その顛末がいまつまびらかに!
まずはこちら↓のパール塗装を落とします。
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下塗りにタミヤアクリル白。その上からアクリルガッシュでパール塗りしているので、住宅用合成洗剤(商品名 マジックリン)と一緒にビニール袋に入れて、2時間置いておきます。

02.jpg
そうすると、こんな感じで綺麗に落ちました。この手軽さは水性アクリルのいいところ。
なお、この写真撮影前、洗剤(商品名 マジックリン)を洗い流して乾燥させていたところ、妻が真上から本を落とし中破しております。
その修理がてら、砲主ハッチを作成し、75mm砲と37mm砲の開口をしています。
M3って、当時攻撃力で劣勢にあったけど技術が追い付かず、とりあえず的に75mm撃てるように開発されたわけで、結構アメリカはこういう経過の兵器が多くて、でもつじつま合わせちゃうのが、最終的に一人勝ちした理由だと思うんだよなぁ。
で、ここら辺から底なし沼に足を取られ始めます。
今回の目的は、塗装のし直しのはず。ですが、どうしても気になるところが。スマートじゃないのがグラントの良さというか。型が違うのもあるだろうけど。

06.jpg
こんな感じだよね。この頭でっかち感。
ドイツ戦車の美学なんて鼻で笑っちゃうこのセンスが合理主義というものよ。
シルエットが決まったので、もうこうなったら色々やってみようかと。
まずはペリスコープ。本来のキットにもそれらしいモールドは無いんだけれど、せっかく砲塔造り直したので、くっつけてみようかな。

07.jpg
2mmくらいでプラ棒の削り出しとプラ板でサクッと作成。

08.jpg
それ以外に、スリット窓とかハッチとか、それらしく。
もう、こうなったらリベットも打ってみようかな。

09.jpg
リベットについては、こちらのページに教えてもらいました↓
木の板に銅版を貼って、ピンバイスで穴を開けてそこにライターの火で柔らかくしたランナーを押しあてます。すると穴の分だけ(成功すれば)リベットが。これを削り剥がして出来上がり。
この方法のすごいところは、最初に治具さえ造れば、プラモデルを作っている限り常に量産が可能(常にランナーが身の回りにありますね)ということ。失敗もあるんですけど、それにましてリーズナブル。

10.jpg
などなどで、考証無視でグラントらしさだけでとにかく付けたし付けたし。横の迷彩シート(かな?)のロールは、すこし手を抜きすぎた気もするけど、そもそもが色変えだけするつもりだったからこんなもんでごめんなさいということで。

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まずはデザートイエローで下塗り塗り塗り。おぉ、急にグラントらしいぞ。

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そして、ダークイエローを強めのドライブラシをかける感じで薄く乗せ乗せ。ちょっと緑がかる感じがあるけど、ここでは気にしない。下地との濃淡をちょっと残す感じ。

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タミヤエナメルのダークアイアンで墨入れ。こんどはかなり色目が沈んだ感じになるけど、ここでは気にしない気にしない。

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ちょっと、後ろの荷物がモールドでどうかなぁって感じなので、上から荷物を乗っけちゃおうかなと。同じくハセガワの1/72野営セットと他のキットの流用。野営セットは色々使えて便利。

 

16.jpg

お荷物乗っけた後、ソフトパステルの濃淡違いのイエロー系をペーパーで粉にして、アクリル溶液に溶かしたものでウォッシング。この方法は上手くいくと予想外のいい感じの色が出るので好きな方法の一つ。
 
17.jpg
最後にハードパステルでサンドイエローの粉をアクリル溶剤で定着させて、これで出来上がりとします。結局、年末年始挟んじゃった。
この間、年賀状用のトライトン造って、その後風邪ひいて寝正月。一月半かかったことに。ま、いいか。

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はい。完成です。グラントもバリエーションが沢山あり、色んな写真を参考にしたのでごった煮みたいなものになっているはずだけど、知識が無いから気にならない。

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このシルエットが欲しかったわけで。遠回りはしたけど、最後まで修正加えて良かったかな。
いつも思うんだけど、ゴールはちゃんと決めとかないと、余計な時間がかかる。わかってても、ついお手軽に手を付けちゃって後で反省。

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やっぱ、このもっさり感がグラントらしさかなと。
あと37mm砲周りのリベットは打ち直ししたんだけど、これもなかなか良かった。うんうん。

21.jpg
後ろの箱の開いてるのも実車の写真を参考に。中身が収まりきらず、むりやり閉めた感じ。
本当は箱自体もっと小さめにしたかったんだけど、がっちり接着しちゃったのでここはあきらめ。

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お荷物は基本タミヤアクリルで塗装後、タミヤエナメルで墨入れ。後、布系はパステルを乗っけてザラッとした感じを出してみた。

23.jpg
前方のリベット打ち直しは、雑。もう少し丁寧にしないとと反省。
本当は前照灯に手を入れるべきだったんだけど、忘れた。っていうか、今これ書いてて気付いた。まぁ、いいか…。
あ、足周りのウェザリングは、クレオスのMr.ウェザリングカラーサンディウォッシュを使用。これは臭いもほとんど無くて、使いやすい。オススメ。

24.jpg
色見は、ちょうど良くなったと思います。墨入れが強すぎるけど、ミニスケだとこのくらいしないと、ボケちゃうと思う。

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グラントの不格好なかっこよさ(矛盾?)が一番引き立つのはこの角度だと思います。
でっかい頭に、つぎはぎの上部車体と丸みを帯びたシャーシ前部。このアンバランスさがなんともセクシー。

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続けざまにミニスケを造ったけど、細かいところの再現性よりも全体のイメージが大切なスケールだと思いました。私のような初心者には、楽しんで造れるし、なにせ場所をとらないという最大にして最強のメリットがあり、今後も造っていきたいスケール。
イギリス戦車無いな。次はイギリス物にするかな。

27.jpg
ということで、今回は制作では無く、何て言うんだろうリマスター?違うな。造り直しか。造り直しました。結構、時間かかっちゃいました。
次は、戦車以外も造ってみたいかな(日本戦車はどこ行った!)

 

 

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