プラモデル「4号戦車 タイガー1 最後期型」(筆塗り)

  • 2014.10.31 Friday
  • 00:32
JUGEMテーマ:プラモデル
また傑作キットを凡作に仕上げてしまった。

1/72 「4号戦車 タイガー1 最後期型」(ハセガワ)

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「ドイツ魂の勝利の象徴だ!」

 

…今一つ、意味が良くわからない感じで、始まりました…

 

 

え〜、ひさしぶりのミニスケポリスでございます。1/72。

 

今は、1/35日本戦車を中心に造ってる(つもりだ)けど、一段落したら1/72で、色んな戦車を造ってみたい、そ〜んな年頃ね〜的な、ナンシー的な気持ちを持っているのですが、今回は、サクッと。いつも言ってる気がしますが『サクッと』造ってみたく、手を出しました。タイガー?。

 

 

タイガー戦車と言えば『零戦、大和、タイガー戦車』…、あれ?『大和、零戦、タイガー戦車』…ん?、あぁ!もう、どっちでもいいや!とにかく、王道プラモの代名詞みたいに、子どもの頃言われてましたよ!

 

…造った事ないや…

 

なんか、どれも手ぇ付けなかったです。航空機は、鍾馗や雷電、震電ばっか造ってたし、そもそも艦船は造った事ない。ウォーターラインって地味だし。

 

 

で、タイガー戦車。これも、今一つ造る気になれなかった。なんか、箱?みたいな。

 

 

ということで、前振り長すぎですが、ハセガワのタイガー買いました。安かったしね。いきさつは、

 

 

大学の後輩 「先輩!『ホワイトタイガー』ちゅう映画、超おもろいですよ!観て下さい!」

 

自分 「よっしゃ!お前が言うなら、すかさず観るけん!安心してりんしゃい!」

 

 

みたいな会話があって、まぁ、結局まだ観てないんだけど、予告編なんどか観てるうちに、なんとなく造ってみようかなぁ、と思ったわけです。手慰みにね。

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で、購入したのは、これ。映画のポスター見ると↓

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おぉおぉ、大迫力!しかし、なんか印象がまるで違うぞ!タイガーか?

まぁ、細かい事は気にせず、あくまで「サクッと」造るので、めんどくさい事は『一切』せず、造って白く塗って、ハイおしまい!みたいなノリで、スタートです。

 

 

まずは、キットから。

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台車部分。タイガーらしく、四角いね。四角い。車上装備品がモールドなのが、チープでよろしい。

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転輪。多いね。タイガーだから、まぁ、多いよね。

 

砲部分と転輪…。いや、転輪多すぎねぇか。いくらなんでも、こんなに履いてないぞ。
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砲塔部分。ずっと見てると、じっと見られてる気がする。
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そして、転輪と砲部分と砲塔…。

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お気づきだろうか… つまり、旧のタイガー初期型のキットに、新パーツを加えて最後期型にしてるんですね。一粒で二度おいしい…わけではない。
 

 

そして、履帯。後ほど、このキャタピーちゃんに泣かされる羽目になろうとは、この時は知るすべも無かった…
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では、ガンガン造っていきますよ。まずは、前方のスコップを削り落せ…ですと!いきなり、造るとは逆ベクトルの作業に、でもいいよいいよ、ガンガン削るよ!
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次に、穴をふさぎます。初期型がベースですからね。前照灯とエアクリーナーとダクトの取り付け穴消しです。
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大砲部分の合わせ目は、瞬間接着剤で埋めます。
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えっこらえっこらペーパーかけて、合わせ目を無くします。このあと、もうちょっと綺麗に仕上げて、ピン跡も、瞬間接着剤で消しました。あと、砲口もきれいに丸くするとかっちょいいよね。
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なんや、かんやで砲塔完成。色々、言われやすいハセガワだけど、やっぱ組みやすいよ。スモークディスチャージャー(砲塔の横にちょこんとついてるやつ)は、後期型ではあまり見ないんだけど、ポスターのタイガーは付けてるから、付けます。
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そんで、台車に乗っければ。あらタイガー。ようタイガー。おぉ、今回はまさしくサクサクと造ってる。やれば出来る中年なんだよ。俺は。
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もう、どんどん塗るよ。タイガーの後期は、工場出荷時はダークイエローが基礎だったみたいだけど、

どうみても、ジャーマングレイに冬季迷彩なんで、暗めのジャーマングレイでばしゃばしゃ塗ります。今回は、サフ吹かないよ!当然だよね!
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車体塗って、
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転輪塗って、
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履帯は、いつものガイアさん。これ塗ると、塗装のノリもいいけど、接着もできるようになるので、マストですよ。
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で、ここにきて問題発生!履帯がなんか短い。確かにガイアさん塗るとやや短くなるんだけど、そんなもんじゃない。5ミリくらい足りない。もうとにかく伸ばして伸ばして付けましたが、これはちょっといただけないなぁ。

 

ところで、この写真は、履帯を転輪に這わせるために接着している図です。
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で、基礎塗装完了!こう見ると、タイガーかっこいいなぁ。なるほど、こりゃまた造りたくなるわ。30年以上たって、中学の友人がタイガー最高って言ってた気持ちをようやく理解したよ。もう、友人の名前覚えてないが。
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で、冬季迷彩をエナメルでほどこして、ホワイトタイガーの完成です!ぱちぱちぱち!

 

ホントに「サクッと」造ったので、これで良し!なのだが……なんだか……モヤモヤするぅぅぅぅ……
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結局!サクッと出来ないじゃん!むしろイジイジじゃん!だったら最初からこうしようと思って造ればいいじゃん!塗装やり直すとかなんなのバカなの?
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しかも装甲用の履帯をなんちゃってだから適当でいいやなんて造って、結局納得できなくなって、ちょっとだけ手の込んだなんちゃって履帯を作りなおすってなんなのホントにバカなの?

 

(左)なんちゃって履帯
(右)ちょっとだけ手の込んだなんちゃって履帯
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もうね、ウェザリングもしますよ、えぇ、しますとも。ハードパステルを何色か削って、アクリル溶剤に溶かして、渇いた感じのウェザリングにします。

 

ジヨンよ、我に力を!!!!
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これで、ホントに完成です。ホワイトタイガーだ。かなり手を抜いてるが、最初の白っぽいだけで設定不明のタイガーよりは、説明がつくと言うもんだ!
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こんな感じでどうよ!どうよってなによ!
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今回は、シェルツェン(外づけ装甲)ぽく造ったけど、観てないからなんとも言えないが、映画では全周装甲を上からかぶせたみたく見えるんだよね。ただでさえ重くって取り回しが弱点だったタイガーにそんな装甲かぶせたら、それこそ整備が大変なんじゃないかしら。

 

そして、タイガーってやっぱ転輪が魅力だと、この写真見てつくづく思う。
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ヒップライン。注目すべきは、履帯。引っ張りすぎて、丸くなっちゃった。シェルツェン付けるの最初から考えてたら見えないところで処理したのにもうあたしってホントバカ(この後、人魚の魔女に大変身の流れ)。
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逆サイド。もう、あまり書くこと無いです。しばし、ご覧ください。
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装甲用履帯を懸架も造らずべったり接着したことがよくわかる一枚です。実車ならなんでくっついてるのか、かなり不思議な光景。
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なんてグチグチ書きましたけどね。けっこう楽しんで造りました。タイガーのかっこよさにも目覚めたし。縮尺さえ気にならなければ、造りやすいし、実は手のひらサイズでかわいいので、お勧めです。

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ただ、履帯だけは、ちょっとどうにかする必要がありますね。

 

 

次には、当然、あの戦車を作りますよ。

 

 

 

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ありがとうございます!

プラモデル「九四式軽装甲車[TK]」(筆塗り)

  • 2014.10.13 Monday
  • 03:56
JUGEMテーマ:プラモデル
 
また、傑作キットを凡作に仕上げてしまった。
1/35 「九四式軽装甲車[TK]」 (ファインモールド)

思い返せば豆戦車造る発言は、7月でしたね。
そもそも夏の約束なんて儚いものと、J−POPに教わり続けた日本人にとって、大した問題では無いと。
そういうことですよ。

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そんな心持で造るには、あまりに失礼なこの箱絵。勇壮とはこのことでしょう。勇壮なんて、タイピングしたの初めてかも。
とまれ、前回は「ホイペット」をサクッと造るつもりが、意外と手間取ったので、今回はサクサクと造っていきますよ。
造るにあたって、大変参考にさせていただいたのが、伊太利堂さんの「続・日本の豆戦車」です。

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輸入品のカーデンロイド装甲車に始まる、日本の豆戦車の資料&解説本になってますが、表紙にもなっているように、特に[TK]の資料が充実しています。ちなみに[TK]とは「特殊牽引車」の略称だそうです。なるほど。
では、さっそく作成開始です。今回、キットの写真どっか行っちゃった(@西原理恵子)。

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これがねぇ、面白いくらいかっちり組みあがります。パーツが繊細なので、老眼には厳しい部分も多いのですが、仮組さえしっかり確認しておけば、パテ埋めはまったく必要なしと言っても過言ではないでしょう。ヒケも無いし、綺麗なキットです。感動。
感動…?そこまで…?
もしかしたら、前回の「ホイペット」の印象が後引いているかも…。

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こんな感じ。上部ハッチ(四角いところ)も、最初はこりゃスキマスイッチだらけになるなぁ、と思うのですが、もうこのとおりカッチリですよ。カッチリ。これこれって感じです。

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足周りが、けっこう取り付けの自由度が高く、悩むところです。情景を作る時とかには、よさそうですけど。
あと、繊細なので、エナメル塗料の浸食や履帯の取り付け(これが結構シビア)で折れます。ほぼ、7割くらいの確率で折れるのではないかと思うほどです。ええ、何度も折ったから言える事です。

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このキットの最大の問題の一つは、砲塔が左右別のパーツになっている点ではないかと。実車の写真でも溶接痕は見られないので、この合わせ目を消すのは必須でしょう。
今回は、パテ埋めではなく接着剤を盛って、乾燥後削る方法を取りました。
パテより手間がかかりますが、溝がある場合などは、後処理がこちらのほうが楽かもです。

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キットで特に気になったのは、差動機点検ハッチ。なんか、ノペっとしていて、こんなもんかなぁと思って写真を見るとリベットが打ってあるように見えます。
そこでリベット打ち。ここで愛しの「ウェーブ R・リベット」の出番かと思ったのですが、ちょっと大きすぎて他のリベットと合わない。
ここは、基本に帰って、「ファインモールド」定番、ランナーのおまけリベットをそいで接着です。
ちょっと前まで、不可能と思っていた事が、今や当たり前の作業になる。世の移り変わりとはいかばかりか…。

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横のところも同様にリベット削ぎ&貼りです。というか、むしろこっちのほうが機能的に絶対必要かと。

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全部で三か所あるハッチ等の取っ手。パーツも繊細で問題ないのですが、強度と実感を考慮して、0.3ミリの銅線に変更しています。

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砲塔に続いて、絶対修正ポイント二つ目が、後部バンパーの横。ここははっきりとヒケが出てます。

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ここは、瞬間接着剤をパテ代わりに使って穴埋めしています。この程度なら一番手軽な方法かと。
あと、しかるべきところに穴を開けたりして、キットの工作は終了です。おぉ、サクサク〜。

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カッチリしてます。しかし、さすが豆戦車。小さい。

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今回使おうと思っている塗料は食い付きが悪く、なおかつエッチングパーツもあるので、白サフを拭いときます。

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うっつかり手袋せずに塗ってしまいました。爪がマニキュアを塗ったように…。
こういう失敗をした場合は、除光液がおすすめです。え?そんな失敗しない?そうですかそうですか。

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今回は、ターナーのアクリル絵の具の和シリーズで基本塗装を行います。使うのは「香色」「海老茶」「千歳緑」「憲法色」です。これは、「香色」が塗り終わったところ。
日本の戦車を作り続けていてなんですが、単色迷彩の戦車ってかっこいいなぁ。このまま終わらせたい。

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これは、塗装する時のフォーメーション。エアスプレーは許されない自宅環境ですので、筆塗りオンリーです。

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で、今回は黄帯なし、縁取りなしの四色迷彩にしました。むらむらになっていますが、今回はこれが狙いです。ゆくゆくは、こいつを使って情景にもチャレンジしたいと思っていて、その情景のイメージがこんな感じ。
で、完成でございます。

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造ってみると、ホントに小さいですよ。今回は情景の方向性も考えてウェザリング控え目です(これでも)。

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マフラーカバーは、ファインモールドお約束のエッチングパーツ。

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まぁ、とりたてて書くことのない、右側。今回は戦場に行く前という設定なので、まだ番号が付番されていないのです。番号無いとどことなく寂しい感が…。

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本来マフラーは、焼鉄色との指示だけど、わざと新しい鉄感を強調しています。こんなキラキラしてちゃ本来まずいんだろうけど、整備が行きとどいている感じのためにあえてこんな感じ。

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差動機ハッチはこんな感じに。正面なのでリベットあるだけで引き締まるなぁ、と。

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ホーンも、実車ではかなり薄いので、穴を薄く削ると実感があがります。

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車載物も、今回は新品感を出しました。積んだばかりで、使用感の無い感じ。

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後部は、結構迷ったんですね。後ろからの写真が少なくて。かなり想像を折り入れていますよ。久々の想像のプラモねたです。

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機関砲の指示は艶消し黒で、本来そのとおりなのでしょうが、あえてMr.カラーのスーパーアイアンで塗装し、磨かないようにしています。小さいので、鉄の質感をしっかり出せればと。

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塗装はムラを残して、表面を少し馴らしています。情景に置いた時、効果的になつかどうか、微妙な気もしてきた。

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ともあれ、完成完成♡。先輩たちと一緒に記念撮影。ち、ちいさいね。さすがに。
ちなみに、実車の作成年代順は左から順番です。

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まぁ、実戦でこんなシーンは無いでしょうけれどね。ブルンブルン。

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とにかく、これで完成とします。さて、このまま情景作りにとりかかるか。それとも、ストックの解消に力を注ぐか。秋の夜は長いですよ〜(とか言ってるうちにすぐ師走)。

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昨年の11月からプラモ作りをはじめて、気付けば一年たちました。その間造ったプラモたち。あと、ガンプラ2体ありますが。大物に手を出さないあたりが、お里が知れると言うか、なんと申し上げるべきか…。
これからも、楽しんで造って参りましょう。

 

 

 

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